ここでは1998年より始まったポップンミュージックシリーズの歴史について語ります。
みんなでポップン!リズムにのってミュージック!
ポップンミュージック(1)
98年9月稼働開始。当時大人気だったビートマニアの弟分として作られた記念すべき第一作。
12曲+隠し曲2曲の全14曲。ビートマニアにあったスクラッチという難しい操作を無くし、単純に
ボタンだけで演奏する方式をとり、楽曲もポップス寄り、加えて可愛らしいキャラクター、デザイン
を前面に押し出すことにより、ライトユーザー向けの音楽ゲームという新たな方向性を作った。
開発者自ら「ターゲットはずばり女子高生、設置ポイントはプリクラの横」と言った通りに女性を
中心に広まっていった。(余談だが当時のビートマニアプレイヤーはライト感溢れるポップンを
異質のものと捉える傾向が強かった)と言っても当時から爆発的に人気があったわけではなく、
後発のダンスダンスレボリューションが大ヒットしたため、どちらかというとポップンはその影に
隠れる存在だった。
ゲームモードは、9ボタンフルに使うが譜面が簡略化されたビギナーモード。最もスタンダードな
ノーマルモード。ゲージが上がると譜面が横にズレるハードモードの3種類。尚このポップン1
のみ、ノーマルモードでもゲージが上がると強制的にお邪魔攻撃が発動した。他にハイスピードは
もちろん、ランダムもミラーヒドゥンもこの時には存在していない。
主な人気曲・・・Jテクノ、アニメヒーロー
主な人気キャラ・・・ショルキー、ジュディ
ちなみにこの時期、ビートマニアを扱った個人HPはいくつかあったが、ポップンを扱った個人HPは
ほとんど存在していない。あっても攻略系だった。
家庭用ポップンミュージック(1)
99年2月、アーケード版稼働の半年後という早さでドリームキャスト、プレイステーションの2機種で
同時発売。アーケード曲14曲に加えて家庭用オリジナル曲5曲を追加した全19曲収録。曲選択時に
キャラクターがアニメーションしないといった違いはあるものの、全体的な移植度は上々。ランダムや
ミラー、ヒドゥンの各オプションが(重複できないものの)設定可能になっている。苦手な部分を何度も
練習できるトレーニングモードなど、家庭用ならではの機能も充実。また、テクノ’80、アフリカ、クラシック
に限り、譜面が複雑化して難易度が上がるハイパー譜面が導入された。
みんな集まれ!レッツパーティポップンミュージック!!
ポップンミュージック2
99年3月稼働開始。新曲12曲+隠し曲2曲に前作の12曲と家庭用オリジナル曲5曲(但しハイパー譜面は
移植されていない)を加えた全31曲という前作の倍以上のボリュームで登場。演歌やビジュアル、ヘビメタ
などより多彩なジャンルが登場。また、前作で人気を博したアーティスト、SUGI&REOの再登場や水木一郎の
起用といった、アーティスト面での話題性も集めるようになっていった。前作の曲については全曲引き継がれたが
キャラクターについては一部を除いて削除され、旧曲はほとんどがMZDというキャラクターが一任することになった。
また、家庭用オリジナルキャラについても本作にはプリティのみの登場となっている。
ゲームモードではハードモードがエキサイトモードという名称に変わり、パーティーモードが新たに追加。
イベントポップ君と呼ばれるオブジェを押すことにより、個別のお邪魔攻撃(時にはゲージ回復)が発動するという、
多人数プレーで盛り上がるためのモードと言えた。ランダム、ミラー、ヒドゥンのオプションも隠しコマンドという形で
設定可能。この3つのオプションを全て入れ、エキサイトモードを選び、更に片手でプレーするという「フルコースプレー」
なるものが一部のマニアの間で流行った。
主な人気曲・・・ネオアコ、デジロック
主な人気キャラ・・タイマー、ユーリ
可愛いキャラクターを打ち出しているとはいえ、実際には濃いメンツの集まりだった前作のキャラが一新。
本当の意味での可愛いキャラクターが出始めた本作。スギ君やユーリといった今でも不動の人気を誇る
キャラクターが生み出され、イラスト系ポップンHPが増え始めた。
家庭用ポップンミュージック2
99年9月発売。アーケード曲31曲に家庭用オリジナル曲14曲(!)を追加した全42曲収録。既に家庭用
ビートマニアで採用されていたアペンドディスク形式を打ち出し、本作はそのキーディスク。しかしその機能
だけには収まらず、マラソンモードやサバイバルモード、ビジュアルメモリ(ポケットステーション)にミニゲーム
をダウンロードできる「どこでもポップンミュージック」など、至れり尽くせりの内容。前作の曲も全て収録されている。
WELCOME!ライト&ヘビーポッパーズ!
ポップンミュージック3
99年9月稼働開始。新曲14曲+隠し2曲に家庭用オリジナル曲14曲(一部隠し曲扱い)と前作の19曲を
加えた49曲以上収録。ポップン1の曲は基本的に削除。新曲ではパーキッツや新堂敦士、真心ブラザーズ
といった外部アーティストが楽曲を提供し、話題になった。ビートマニアで既に採用されていたコンボシステムを
本作から導入。繋がるのはGREATのみでGOOD以下だと切れる。また、アーケード版では初めてハイパー譜面を
導入。コマンド入力は担当キャラが男性か女性かで変わるという特殊な方法だった。
ゲームモードではハイパーモードが追加。システム自体はエキスパートモードと似ていて、決められたコースを
1本のゲージで3曲進めていく。エキスパートの違いは全てがハイパー譜面で構成されており、ゲージが無くなっても
数秒以内にある程度コンボを繋げれば続行が可能。COOL判定は無い。ちなみにこのモードにはアニメヒーローや
スパイなど、一部のポップン1曲が新たにハイパー譜面となって収録されている。また同モードにBGMコースという
ものがあるが、1曲目2曲目の点数次第で3曲目の曲目が変わるという珍しいコースだった。
主な人気曲・・・ユーロダンス、パワーフォーク
主な人気キャラ・・・アイス、アッシュ
女性キャラがやたらと多いのが本作の特徴。(新曲だけで言えば、ステージ2のサイバーで初めて男性キャラが登場する)
アッシュが曲人気、譜面人気、更にはポプ2の人気キャラ、ユーリとの関係も相まって爆発的な支持を獲得。これにより
ポップンファンサイトは急激に増加。一気に三桁を突破した。ポップン人気が名実共に不動のものとなる。
家庭用ポップンミュージック3
2000年2月発売。アペンドディスク第一弾。版権の問題でユーロダンス、パンク、サマーの3曲を削除したアーケード曲
13曲に家庭用オリジナル曲9曲、前作の隠し曲9曲を加えた31曲以上収録。版権曲が削られたわけだが、
家庭用オリジナル曲でも新たにスーパースランプによる版権曲を導入。版権曲はどれも名曲だっただけに削られたのは
痛手で、サントラCDにも収録されなかったので版権モノにあまり良い印象を持たなくなったプレイヤーも少なからずいた。
内容的にはアペンドディスクという性能のためか、マラソンやサバイバルといったオリジナルのモードは追加されなかった。
ふみふみポップン!はじけすぎ?!
ポップンステージ
99年9月稼働開始。オリジナル曲15曲+隠し曲2曲にポップンミュージック1、2から4曲を移植した全21曲収録。
ダンスダンスレボリューションのポップンバージョンともいうべき作品で6パネル又は10パネルのスイッチを足で踏み
ながら音楽を奏でていく。(2人同時プレーの場合は5パネルずつ)ノ普通に曲を選んでいくノーマルモードの他に
あらかじめ決められた曲を4曲通してプレーするハードモードが存在し、このモードでは他シリーズのエキスパート
同様、ゲージ満タンから減少していく形式の他、お邪魔攻撃が発動するようになっている。
キャラクターはほぼ一新され、ポップンミュージックの曲もマサラを除いては新キャラが担当した。ニャミとミミはしっかり
登場しているがマリィにあたるキャラはジュディになり、キングに値するキャラはボンバーというブタになった。
数ヶ月後にバージョンアップ版の「ポップンステージex」が登場。既存曲にオリジナル曲2曲+ポップン3からの曲
4曲を追加し、全27曲仕様となった。譜面がノーマル、アナザー、マニアックの三段階に分かれ、難易度の
バリエーションが増えた。(ノーマル譜面、マニアック譜面が存在しない曲もあり)
主な人気曲・・アニメヒロイン、スーパーユーロ
主な人気キャラ・・スペースマコ、クララ
個人的に大好きな作品なんですが、いかんせん、出荷数が少ない上にダンスゲーム初心者にはとっつきにくい
システムなのでマイナーと言わざるをえないタイトルです。ポプステを扱ったHPも現在1つしか確認してません。
これでは「ふみふみポップン!はじけすぎ!!」ではなく、「ふみふみポップン!はずしすぎ!!」です。
(笑えん・・・・)
アニメソングとポップンミュージックが合体!
ポップンミュージックアニメロ
2000年3月稼働開始。ポップンミュージックのシステムをそのままに、楽曲を「一休さん」や「ゲゲゲの鬼太郎」
など、懐かしのアニメソングにすることで新たなユーザー層にアピールした新シリーズ。曲自体は既存ものだが
歌は全て新規に録ったもので新谷さなえやふじのマナミなど、本シリーズでおなじみの面々も歌っている。
18曲+隠し曲2曲の全20曲収録。システムは5ボタンでプレーするイージーモード、基本スタイルのノーマル
モード、ポップ君の落ち方を色々とカスタマイズできるエキサイトモードの3つ。エキサイトでは最大4倍速での
プレーが可能。アニメ曲を扱ったゲームらしく、演奏中には画面下に歌詞を表示。NO
BADでクリアすれば
ご褒美としてちょっとした動画画像も見られる。キャラクターは戦隊モノ風の6人組でそれぞれのイメージ
にあった曲をかけもち担当している
。ちなみに本作にはポップンシリーズ初ともいえるバックストーリーが存在している。
半年後の2000年9月には「ポップンミュージック アニメーションメロディ」というタイトルでプレイステーションに移植。
しかし本シリーズのように家庭用での追加曲やオリジナルモードはなかった。
みんな大好きディズニーキャラとポップンの夢の共演!
ポップンミュージックミッキーチューンズ
2000年3月稼働開始。アニメロ同様、今度は楽曲を「ミッキーマウスマーチ」や「エレクトリカルパレード」など、
ディズニーの曲でまとめた新シリーズ第三弾。12曲+隠し曲2曲の全14曲収録。画面構成は本シリーズに
よく似ているが、ポップ君に新しい種類が登場。1つは「キープ君」で数秒間押し続ける事によって初めて
GREAT扱いとなる。他には押すことによって色々なお助け要素がおこる「デカポップ君」、通常よりゲージの
増加が多くなる「光るポップ君」などがある。
モードの種類は基本スタイルのオリジナルモード、前述のお助けポップ君が登場するノーマルモード、
ポップ君に混じって落ちてくるコインを拾うことによってヒドゥンサドゥン効果を出したり隠し曲を選ぶことができる
マニアモード。後にバージョンアップ版が稼働し、それにネットマニアモードが追加。ポップンシリーズ初の
インターネットランキングに対応しており、決められた4曲をプレーする。但し、曲ごとに固有のお邪魔要素が
発動し、判定ラインが上下逆さまになったり、ポップ君が画面奥から弧を描いて降ってきたりと様々。
登場キャラはミッキーやドナルドなど誰もが知ってるお馴染みのメンツ。本シリーズのように画面左右に
分かれて登場するがプレイヤー、ライバルという概念はなく、クリアすれば二人とも喜ぶ。
2000年11月には「ポップンミュージック ディズニーチューンズ」というタイトルでプレイステーションに登場。
内容的には前バージョンのものでネットマニアモードは収録されていない。
カワイイ!タノシイ!いつでもどこでもポップンパーティ
ポップンミュージックGB
2000年3月にゲームボーイカラー用として発売。ポップン3をベースにしているが内容的にはオリジナル要素が
強い。本シリーズ1〜3から選りすぐった15曲+GBオリジナル曲10曲の全25曲収録。5ボタンでプレー。
モードは大きくアーケードモードとオリジナルモードに分かれている。アーケードモードにはビギナー、ノーマル、
エキサイト、そしてゲージが満タンから始まる形式で5曲連続プレーをするサバイバルの4つのモードがある。
(サバイバルでは強制的にエキサイトも発動)オリジナルモードの方はGBオリジナル曲が自由に選べる
ノーマルと、サバイバルと同じ内容だがゲージが1曲毎に回復するアナザーの2つのモードがある。
その他のモードでは携帯用ゲームらしくバーサスモードがある。ゲームボーイ本体をケーブルで2台つなぐと
選択可能で、ゲージは満タンから減少方式。コンボを繋ぐと相手にお邪魔攻撃を発動でき、相手のゲージを
無くせば勝ち。二人ともゲージが残った場合はスコアの高い方が勝ちとなる。
キャラクターは新キャラが二人いるが、一人は別ゲームのキャラクターでもう一人はボウイの色違い。
画面構成の関係上、プレイヤーキャラとライバルキャラを兼用している。つまりお邪魔が発動すると嬉しそうに
攻撃ポーズをとるが、それでクリアできないとやさぐれる。GBのキャラはかなりわがままである。
ついにポップン新時代!
ポップンミュージック4
2000年3月稼働開始。本作から基盤がバージョンアップして音質が向上。容量も増えたために旧曲、旧キャラが
ほぼ全て復活するという、正にコンプリートミックス的な作品。新曲17曲+隠し曲3曲に家庭用オリジナル曲1曲、
リミックス曲4曲の25曲仕様。それにサマーを除く旧曲62曲を加えた全87曲収録という大ボリューム。また本作より
オプションにハイスピードが導入。稼働当初から使用する人はあまりいなかったが、譜面の間隔が開いて見やすく
なるというのが分かると次第に浸透していき、もはやハイスピ当たり前という風潮になっていった。
その他のシステムではビギナーモード、ハイパーモードの削除、ハイパーコマンドの統一化などがある。
リミックス曲を導入したのも本作が初であり、ミレニアムプロジェクトとしてポップン1の人気曲4曲がリミックスされた。
ポップンステージのスーパーユーロが本家ポップンに登場(正確にはポプステ版は4の先行収録)したのも特徴。
前作より引き続いてパーキッツや新堂敦士らが参加。ポプステからは馬場一嘉、家庭用からはミッキーマサシ、
そして所ジョージ&研ナオコが書き下ろし楽曲を提供するなど、アーティスト面でも超豪華な顔ぶれとなった。
また、筐体を2台用意して専用のケーブルで繋ぐことによりバトルモードが選択可能。純粋にスコアの優劣で
勝敗を決めるスコアバトルと、一定のゲージを溜める事により相手にお邪魔攻撃をおこなえるパーティーバトルの
2つのモードが楽しめた。お邪魔攻撃の強さはキャラクター毎に違う。
主な人気曲・・・ナイトアウト、パワーフォーク2
主な人気キャラ・・・ジュン&シンゴ、スマイル
本作では今まで登場したキャラクターが一堂に会し、同じキャラでもシリーズ毎に違うバージョンが選べた。また、
ユーリ、アッシュ、スマイルという3大人気キャラも勢揃いし、キャラ人気は最高潮に。しかしシステム面で
みるとボタンへの接触時間があまりに短いと押したと認知されない、いわゆる「無反応BAD」と言われるバグが
存在した。そのため、本作はキャラ好き系のユーザーには大絶賛されたがスコアラー系のゲーマーからは駄作
扱いを受けるという、何とも興味深い結果となった。
家庭用ポップンミュージック4
2000年10月発売。アペンドディスク第二弾。さすがにアーケード版そのままの曲数が入っているという訳ではなく、
4の新曲24曲(グルーヴロックは除く)に家庭用オリジナル曲10曲、前作の隠し曲5曲、そして3で削除された
ユーロダンス、パンクが本作でスペシャルトラックとして見事復活。全41曲収録。オリジナル曲はゲームボーイ
用ポップンからの移植曲、コナミ専門学校生の楽曲、ラジカルツグの楽曲などがが話題に。
ちなみにキャラではさり気なくアヤが削除されています。俺は怒ってます。
アニメロ2号発進!今こそ出すんだ全曲制覇!!
ポップンミュージックアニメロ2号
2000年9月稼働開始。新曲13曲+隠し曲2曲に前作の曲20曲を加えた全35曲収録。本作では一部の曲に
ハイパー譜面が搭載。(旧曲にもあり)新しいモードでは譜面が画面奥から転がってくるボーリングモード、5つの
シャッターが開き、ポップ君に撃たれる前に撃つガンモード、インターネットランキング対応のエキスパートモードが
加わった。(エキスパートではGREATの上をいくCOOL判定が新たに追加)エキサイトモードでのカスタマイズも更に
細かくなり、事前に隠しコマンドを入れておくとここでダブル譜面、トリプル譜面の選択が可能。その名の通り、ダブル
はオブジェの数が2倍になり、トリプルは3倍になる。多人数プレーを前提としているので一人でやると辛い配置に
なっているものが多い。(6〜7個同時押しあたりまえ)もっとも、それでもダブルを一人でプレーする勇者(マニア)も
多く存在した。このように、底の浅かった前作とは逆に一気にやり応えのある作品となり、実際プレイヤーの評価は
総じて高いが家庭用には移植されていないため、幻の名作になりつつある。
ちなみに初期バージョンには隠しモードとしてサバイバルモードが存在している。内容的にはエキスパートと同じだが
COOL判定以下は(例えGREATでも)ゲージ減少という厳しさ。普通にやったら4曲行くのも難しいが、ゲージがある
限りは35曲全てプレーできるという、チャレンジ魂が燃えるようなモードだった。現在このバージョンの基盤は
ほとんど回収されてしまっているので、残っていたら本当にレア。
叩け!僕らのポップン5
ポップンミュージック5
2000年11月稼働開始。新曲19曲+隠し曲7曲にポプステからの移植曲4曲と前作の25曲を加えた全55曲収録。
本作よりエキサイトモードが削除され、その発展系ともいえるチャレンジモードが新たに搭載。スコア系、コンボ系、
BAD数系、テクニカル系、パーティー系から1つのノルマを選び、規定をクリアできればポイント加算。オールクリア時の
合計ポイント数によってご褒美CGが見れたりEXステージに進める特典があった。EXステージはゲージがDDRやギタドラと
同じく、満タンからの減少方式で無くなればその時点で終了。EXステージでしか選べない曲・譜面も存在した。
その他では初心者向けの5ボタン仕様の5ラインモード、必ず2曲プレーできるフリー2モードが加わった。
また、インターネットランキングも本シリーズでは本作より登場。ただしエキスパートコースがあるわけではなく、自分で
好きな曲を選び、チャレンジポイントで分けた5つのカテゴリ別に集計するという特殊な方法だった。
主な人気曲・・パワアコ、ソフトロック
主な人気キャラ・・マコト、Mr.KK
アニメロ2号と稼働時期が重なったためにプレイヤーが分散された気もする本作。前作の無反応BADのバグはなくなって
いたが今回は新たに音飛びのバグが存在し、一度なると電源を落とさなければならないので起動画面を見ながら
じっと待っている事がよくあった。
ポップンミュージック6でイエー!
ポップンミュージック6
2001年4月稼働開始。懐かしのTVアニメ曲を取り入れるという、アニメロシリーズの路線を引き継ぎ、キャラクターの
動きもより滑らかになり、ハイスピードも4段階まで調整できるようになったポップンシリーズのターニングポイント的作品。
HOW TO PLAYや曲セレクト時の曲もリニューアルし、新曲20曲+版権曲9曲+隠し曲4曲に前作の30曲を加えた
全63曲収録。(エキスパート専用曲は除く)本作より全ての曲にハイパー譜面が標準装備となり、一部の過去曲にも
ハイパー譜面を追加、EX譜面も後に通常ステージで選べるようになった。コンボ表示はGOODでも途切ず継続カウント式に。
モードではフリー2モードが削除され、代わりにノーマルモードで2曲必ずプレーできるようになった。チャレンジモードでは
ノルマを2つ分選ぶようになり、(ノルマ無しに設定することも可能)テクニカル系はパーティー系に統合化。
エキスパートモードも本シリーズ初登場。4曲通してプレーし、1曲終わる毎にゲージが微妙に回復。ハイパーモードと
違い、ゲージが無くなったら即終了。但しどこで終わってもパスワードが表示され、インターネットランキングに参加可能。
アニメロと同じようにCOOL判定が発生し、このモードでしか選べない過去曲もいくつか存在する。
他には筐体が2台必要だったために触れる機会の少なかったバトルモードのシステムが1つの筐体でプレーできるように
洗練され、身近なものとなった。3ボタンによる専用の譜面が用意され、パーティーバトルをしつつ最終的にはスコアの
高い方が勝ち。グルーヴゲージの概念はなく、3曲必ず遊べる。
インターネットランキングの期間が終了するとステップアップチャレンジが開催された。チャレンジポイントを溜めていくと
パネルが開いていき、全て開くとパスワードが表示され、コナミに送ると隠しコマンドが送られ、それを入力すると
緑譜面、青譜面、赤譜面と呼ばれる新たな譜面が順次選べるようになるという仕掛けだった。色譜面は通常の譜面に
オブジェが追加されていき、緑、青、赤の順で増えていった。ノーマル、ハイパー共に対応しており、最終的には1つの
曲に6通りの譜面が追加。赤のハイパーともなるとEX譜面よりも難しくなり、アニメロ2号でいう、ダブル(トリプル)に
相当するものであり、基本的には多人数プレー用の譜面と考えたほうがいい。
主な人気曲・・メロコア、ヒップロック
主な人気キャラ・・ユン、六
本作はアニメロシリーズとの融合、システムの改革、新堂敦士やパーキッツの新曲なし、ジュディやリエさなといった
皆勤キャラの削除、家庭用キャラの進出といった今までの常識やお約束事を打ち破る作品となった。シリーズが
進むとどうしてもマンネリになりがちだが、ここでスタッフの英断によりポップンシリーズは新たな方向性へと進む
こととなった。その道は良い方向(版権曲による新規プレイヤーの獲得等)にも悪い方向(難易度のIIDX化等)にも
向かっていると思うが今後も末永く見守っていきたい。
ちなみに本作にもバグが存在し、コミックソングのハイパーを選曲すると終了時にフリーズするというものだった。
後に基盤が差し替えられたが、あれはピエジルの呪いだったのだろうか?
キミのハートにレインボー
ポップンミュージック7
2001年11月稼働開始。新曲26曲+版権曲7曲+隠し曲6曲に家庭用オリジナル曲3曲と前作の曲33曲
を加えた75曲以上収録。稼働前からリミックス曲の投票を行ったり、新キャラの名前を募集したりとユーザー参加型
の企画が特徴的だった。内容的に6より大幅な変更はないが、グルーヴゲージのメーターがより細かになったり、
チャレンジモード時に曲の途中でノルマ達成の○×が表示されたり、パーティー系ノルマが増えたりと細かな
変更点がある。バトルモードでは打ち返しの概念が追加され、お邪魔攻撃を送られてもタイミング良く打ち返せば
発動側にお邪魔を発生される事も可能となった。
ステップアップチャレンジに代わる企画は「ビンゴde7」。店舗別に違うビンゴシートを使い、各数字に対応した
ノルマをクリアしていくとパネルが開き、ラインが揃うと隠し曲や隠し譜面が選べるというシステム。全て開くと
EX譜面がチャレンジモードに限り通常ステージでも選択可、新たなエキスパートコースの追加、新キャラ「ナナ」の
使用可といった特典があった。また、オペレーションコマンドによりエキスパート専用曲も通常ステージで選択可能。
トータルで90曲近くのボリュームとなった。
主な人気曲・・スウェディッシュ、ミスティ
主な人気キャラ・・リゼット、かごめ
ビンゴde7は色々と課題の残る企画でしたね。多人数プレーを推奨しているとはいえ、Lv35以上の曲を10万点
とか、Hトランスを白ポップ君で10万点とか、完全に初心者〜中級者には参加できない内容。また、強制的に
3曲設定にして公平さをうたっている割にはビンゴシートに鬼ノルマの番号が入っていたらもうオールクリアは
絶望的だし。全然公平じゃないです。更にはノルマクリアしたはずなのにパネルが開かないバグの存在。
もう少し偶然性のあるノルマが多かったらよかったのに。(バトルで全部違うステージなんてのは良いノルマ
だと思った)あと個人的にEXデスレゲエはやりすぎ。
家庭用ポップンミュージック5
2001年11月発売。アーケード版の30曲に家庭用オリジナル曲15曲+ポプ6先行収録曲10曲、前作の隠し曲
8曲を加えた全63曲収録。
今まで家庭用シリーズはアーケード版稼働半年後に発売というスタイルをとっていたが、本作は前作の4から1年後に
発売されたために半年周期で新作が出るアーケードより1テンポ遅れる形となった。また、本作より対応機種はプレイ
ステーションのみとなり、ディスクもアペンドではなく、キー対応。5から3や4を起動される事が可能。追加要素としては
チャレンジモードのご褒美CGに新キャラ分のCG追加、チャレンジポイントをためて携帯電話を繋ぐことによりオリジナル
壁紙をDLできるなど。ちなみに対応機種はi-modeのみなので携帯を持たない人、他機種ユーザーには全く意味のない
要素だった。
パパパヤ〜はっちゃけ!ポップン大作戦チャンネルはそのまま!!
ポップンミュージック8
2002年5月稼働開始。新曲25曲+版権曲7曲+隠し曲9曲にイベント隠し曲18曲と、前作のプロジェクトAとビンゴ隠し曲を
除く旧曲38曲を加えた97曲以上収録。ポップン6の曲は基本的に削除されたが、版権曲だけは6のものも引き続き収録
されているので実質的には100曲以上ある。アーティスト面ではdj
TAKA feat.のりあやNAOKIといった、主にポップン以外の
BMシリーズで活動している人物が参加したり、版権曲に筋肉少女帯を起用したりと意欲的な面が見られる。システム面では
グルーヴゲージが6までのメーター表記に戻り、バトルモードの譜面がノーマル、ハイパーと2種類に分けられ、ハイスピ等の
オプションも含めて1Pと2Pとで別々にカスタマイズできるようになった。エキスパートモードでも一部を除いてノーマル譜面と
ハイパー譜面を選択できるようになり(但しその場合は4曲分固定)初心者でも選択しやすくなった。また、タイトル画面にいる
ニャミとミミがある法則に従ってダンスパターンを変えたりカラーリングを変える事があった。この時にある条件を満たして
3曲クリアするとボーナスステージに突入。通常の隠し曲が無条件で選択可能になり、このステージでしか出現しない
隠し曲も選べるようになった。
ビンゴde7に続く店舗対抗企画はすごろくde8。ビンゴ同様、決められたノルマをクリアすると決められたマスだけクラフトが
日本を横断し、特定の場所に着くと隠し曲、隠しエキスパートコース、又は隠しキャラが解禁されるというものだった。
すごろく曲はビートマニアやDDR、ギタドラなど他BMシリーズの楽曲が積極的に取り入れられ、豪華な内容となった。
主な人気曲・・ユーロビート、メロパンク
主な人気キャラ・・ししゃも、ミルク
他のBMシリーズが少々息切れ感をおこしているのに対して、8作目を迎えても魅力的な楽曲群と様々な改革によって
未だ衰えを見せないポップンシリーズ。本作も全体的にかなりパワーアップしたが、しかしその一方で今後の人気に影響を
及ぼしかねない不安要素もいくつか見え隠れしている。第一が版権曲の未収録。古くはサマーに始まり、今回プロジェクトAが
未収録となった。次回作の9でも未収録が噂されている曲がいくつかある。新バージョンでは旧曲扱いになるとは言え、
削られるのはやはり痛い。家庭用にも収録されない可能性があり、ユーザー側としては不安になる。第二がバグの存在。
4の頃からずっと続いているが今回もある。特にEXユーロビート(カレー)4連発のヒストリーコースを作ると1BADで終了
するのは致命的。第三は店舗対抗企画の不評要素。今回のすごろくde8は前作の反省からチャレンジノルマが簡易化
されたのは良いが、マス目が異様に多く、しかもコマであるクラフトの動きが遅い。加えて、離島に存在する一部の隠し曲の
出現条件が厳しすぎる等がある。イベント期間中はすごろく回しに協力しないといけないような空気があったし、一部の
店では1曲設定にして時間の短い曲をやりまわすという不毛な事も行われていた。こういうのを見ると無理に店舗対抗企画
など作らずに別の企画を新しく考えた方がいいのでは?と思うのだが。
全てを一気に解決するのは無理だが少しずつでも改善して、20作でも30作でも作れるような皆に愛されるシリーズに
なる事を願ってやまない。
家庭用ポップンミュージック6
2002年6月発売。対応機種はプレイステーション1。アーケード版の新曲26曲+家庭用オリジナル曲12曲+
ポップンステージ曲11曲に前作の隠し曲11曲、それに主にポプステの旧曲を加えて100曲以上収録。
クールダンス(とニューカマー)以外のポプステに収録されていた曲が本作で全て補完されて、家庭用では最高の
収録曲数を誇るに至った。但し一部の曲にはハイパー譜面がなく、ハートやマーチングにアーケード版にあった
追加譜面が本作には収録されていない。Sanaや新堂敦士の新曲、miu myuやブタパンチといった家庭用独特の
魅力もあったが、版権曲が2曲しか収録されなかったり、バトルモードが削除されたり、風林火山以外に家庭用
オリジナルのモードがないといった要素が目立ち、全体的に地味な作りだった。
家庭用ポップンミュージック7
2002年11月発売。対応機種は本作からプレイステーション2に。アーケード版からプロジェクトAとセブンを削除し、
家庭用オリジナル曲18曲を追加した。本作は主にサイドAとサイドBにモードが分かれており、前者はアーケード版を
忠実に再現したモード(削除曲とビンゴは除く)で、後者はフリートレーニング、タイセンモード、スタディモード、エキスパート5
と、基本的にどれもポップン初心者が楽しめるような作りになっており、家庭用ならではの仕様といえる。
プレステ2のハード特性を活かしてか、前作には収録されなかったバトルモードも再現されている。
新曲はアーケードでお馴染みのアーティストや懐かしのアーティスト、ユニットを組んでいた人がソロで歌ったりと、
豪華な内容となっている。担当キャラも今までCSキャラが再登場する時は「使い回し、2Pにしただけ、色変えただけ」が
定番であったが、本作では何と新衣装に新アニメ。今までの手抜き感からは信じられない快挙を成し遂げている。
でもハマノフはやっぱり使い回しだった。
セボン!セシボン!トレビア〜ン!みーんなオススメ!
ポップンア・ラ・モード
ポップンミュージック9
2002年12月稼働開始。オリジナル新曲27曲+版権曲7曲+隠し曲9曲+イベント隠し曲18曲の構成で、
この他に本作からロング曲が登場。1回のプレーで2ステージ分消費するだけあって曲時間は長い。また、
ポップン4の時と同じく、一部に削除曲があるものの旧曲がほぼ全て復活。実質300曲以上収録されており、
コンプリートミックス2としての位置づけを果たした。
システム面ではオススメモードを新たに搭載。最初に簡単なアンケートのようなものをとった後に曲が自動的に
選ばれる。曲が多すぎて何を選んだらよいか分からない初心者向きのモードであり、又、ランダムセレクトの
役割も果たしているので上級者も楽しむことができる。IRイベント解禁後にはヒタスラモードも登場。こちらは
完全に上級者向けであり、全ての曲、全ての譜面を順番にクリアしていく。しかもミスが許されるのは25回まで。
ゲージ回復もないのでかなり自虐的なモード。
システム面でもう1つ飛躍的な進化を遂げたのがネットワークを使ったeアミューズメントシステム。これにより
全国のランキングがすぐに画面上に反映される他、エントリーカードを使うことにより自分のプレイスタイルや
クリアデータを保存できるようになった。インターネットランキングにも自動的に登録でき、カードの種類によって
譜面追加などのおまけ要素もついてきた。不特定の確率で様々な特典が得られるポップンフレンドシステムも
ネットワークならではの要素で、かなり遊びの幅が広がった。
他にはバトルモードでハイスピード等のオプション変更が1P2P別々にできるようになったという細かい変更点もある。
スゴロクde8に続く店舗対抗イベントは「ギャンブラーZ」。今までのイベントと違い、ノルマが出ず、プレーするだけで
どんどん進んで行くが途中で分かれ道というものがあり、正しい道に進むと隠し曲等が得られるが、間違った道だと
同じ道をまた通るハメになり、全然進まなくなるといった仕様。ノルマをこなさないと全く進まないが、正しい道には
確実に進むスゴロクとはある意味全く逆のシステムだった。
2003年3月からはee'MALL対応バージョンも登場。ネットワークシステムとカードが必須だが、プレーする度に
ポイントが溜まっていき、ee'MALLで配信された新曲を買うことによりポップン9でプレーすることができる。
主な人気曲・・ハイパンク、ガールズロック
主な人気キャラ・・ツララ、ハヤト
300曲以上収録で、カードを使ったシステムも加わり、正にいたれつくせりのポップン9。本作さえあれば他の
シリーズはいらない・・・と言いたいところだが、そう言えない部分もいくつかある。まずは、ほとんど恒例と
なってしまったバグ関連。基盤によって曲の判定が変わったり、途中で譜面が降りてこなくなるというのは
まだ良い方で、ノーマル譜面を選んだのにEX譜面が降ってくるというバグは客離れをおこしかねない致命的な
ものだと思う。最終的にこれらはバージョンアップにより解消されたが、まだある。お邪魔でハイスピード系の
ものを選ぶとスピードが元に戻るときにオブジェがワープするような現象がおこる。選曲画面でよくフリーズする
という報告例も多く、事実俺自身も3回ほど体験した。
ギャンブラーZイベントも不特定多数の人がプレーするアーケードゲームとしてはお世辞にも良いシステムとは
言えなかった。下手をすれば、何も知らない人がプレーした時に間違った道に進んでしまい、その店の常連の怒りを
買ういった事にもなりかねないのだ。それがきっかけで陰口でも叩かれようものなら、その人は二度とポップンを
やる事はないだろう。そして、敵と戦うシーンになった時、初心者だろうと一見さんだろうと高難度のEx譜面を
強制的にプレーさせられる事。いくらおまけのステージとは言え、初心者から見れば理不尽な事この上ない。
「こんなのもうやりたくない」と思った人もいるはずだ。しかし敵を倒すまでにこの強制プレーは20回以上続く。
どうもポップン7あたりから店舗対抗イベントはスタッフの努力が空回りしているような気がしてならない。
店舗対抗イベントに関しては、本当に安易に考えずに根本的に練り直した方が良い時期にきているのではないだろうか。
本作は完成度としては過去最高だと思う。だからその分悪い部分が際だって見えてしまう。頑張れポップンミュージック。
家庭用ポップンミュージックベストヒッツ
2003年2月発売。対応機種はプレイステーション2。新曲5曲+ユーザーの投票及びスタッフの判断から厳選された
49曲を収録した全54曲収録。過去に家庭用に収録されなかった版権曲(ショウテン、ヤッターマン、ルパン、フランダース、
キャンディキャンディ)も入っているベスト盤。「本当にベスト盤か」と聞かれると素直に「はい」と言えない部分もあるがとにかく
ベスト盤。いくつかの曲には新たにハイパー譜面やEX譜面が追加されている。
ベストヒッツモードでは初の音声ガイドでポップンの歴史を垣間見る事ができる。既に過去のシリーズを揃えていた人には
若干物足りない内容かもしれないが、7以前の曲がプレステ2により音質が向上した点では大いに価値がある。後は新曲の
スクリーンExを見て爆笑するのもまた一興。
家庭用ポップンミュージック8
2003年7月発売。対応機種はプレイステーション2。アーケード版からサンダーバードとハッチを削除し、新曲19曲を追加した。
本作はアーケード版をかなり忠実に再現しており、見にくい選曲画面や悪夢のスゴロクde8までしっかり再現されている。流石に
スゴロクのマス目は大幅に減っていたが。他にはボーナスステージが出やすいように調整された。
スタディモードも進化してスタディチャンネルに。1ボタンからプレーする事もできる。でも1ボタンだとポップンというより
モールス信号をやっているような気がしてならない。アーケード版にあったライブムービーも収録されているが欲を言えば
新規のムービーも入れてほしかった。そう言えば、CS8が発表された時はライブモードという新モードがあるとか何とか
言っていたはずだが、あれは何だったんだ。