「差し入れ」

グリーン
「今晩の私のピアノはいかがでしたか?これからも皆様の心に響くような曲を
演奏してまいりますので、今後ともBar Merry Blue をよろしくお願いいたします」


「いやー!凄い!素晴らしいピアノだったよ。グリーンさん」

グリーン
「ありがとうございます」


「そうそう、今日はあなたに差し入れを持ってきたんだ」

グリーン
「それはそれは・・。恐縮です」


「ほら、これだ。遠慮なく召し上がってくれ」

グリーン
「ありがとうございます。ありがたく頂戴いたします。・・・・って、こ、これは?
ただの広告の紙ですが・・・」


「だって君はヤギだから紙が大好物なんだろ?」

グリーン
「い、いや、あのですね・・・」

客2
「グリーンさん、差し入れです!古新聞です!」

客3
「グリーンさん、差し入れです!古雑誌です!」

グリーン
「私は廃品回収ではない!!」


「詩人・ヒグラシ」

シンガーソングライターのヒグラシはいつも歩きながら詩を考えています。あまりに
熱心な為、前をよく見て歩いていない時もしばしば。今日も彼はノートを片手に歩き
回っています。

ヒグラシ
「うーん、曲のテーマがこうだから、それを具体化させるような詩は・・・、えーとうーんと・・」

カァーカァー

ヒグラシ
「ん?もう夕方か。そろそろ家に帰るか。・・・あれ?ここどこだ?・・すみません、
多摩川へはどう行けばいいんでしょうか?」

マユミ
「はい?ここは沖縄ですよ」

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ヒグラシ
「えーと、この詩とこの詩を繋げて、それからもう少し表現を出すための言葉は・・えーと・・。
あれ?また見慣れない風景が・・・。すみません、ここ、どこですか?」

ユーリ
「・・私の城の中庭に勝手に入り込んできて、言いたいことはそれだけか?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヒグラシ
「えーと・・、ここがこうだから、この詩がこうなって、曲に乗せてみると・・・」

数日後。

ニュースキャスター
「・・では次のニュースです。日本時間の本日午後、エベレスト山で日本人と
思われる男性が行き倒れになっているのを発見されました。男性は登山らしい
装備をしておらず、持ち物は鉛筆とノートだけという事です。ノートには「ヒグラシ」という
名前らしき文字が書かれており、現在身元を調べています。なお、男性は未だ
意識不明のままで現在治療を受けています」

マリィ
「・・どうやったら考え事しているだけで、そんなとこまで行けるのよ」


「時計と氷」

第4回ポップンパーティー時

タイマー
「アイス〜。今回もポップンパーティーに出れるんだってね。僕も一緒に出してよ〜」

アイス
「ええー?前回も出してあげたじゃない」

タイマー
「そんな事いわないでさ〜。新曲ができなくて単体じゃ出られないんだよ。この際
背景でもFEVER時だけでもいいからさ〜。頼むよ〜」

アイス
「しょうがないなぁ・・・」

第6回ポップンパーティ開催前

アイス
「ねぇ、タイマー」

タイマー
「ん、何?」

アイス
「今回は新曲ついてパーティーに出られるんだってね。おめでとう」

タイマー
「ああ、うん」

アイス
「それでさ・・・、今回は僕が出番ないみたいなんだ。だからさ、
一緒に出させてくれないかな?」

タイマー
「いやだね」

アイス
「え?」

タイマー
「僕はニャミちゃんと一緒に出るんだ。アイスの出る幕はないよ」

アイス
「そ、そんな・・。僕が出演した時は一緒に出してあげたのに・・・」

タイマー
「るせぇ。知るかよ、そんな事。そんなに出たきゃ、
もっと背を伸ばしてから言いな。この氷野郎」


アイス
「・・・・・・」


「六とヤード六世」

ヤード6世
「あああ〜、どうしよう・・・」


「どうした?何をそんなに困っている?」

ヤード6世
「あ、実は・・・、僕の大切なバクパイプが悪い魔女の魔法でチキンにされてしまったんです・・・」


「ほほう、見事なチキンだな。よし、俺がなんとかしてやろう」

ヤード6世
「ほ、本当ですか?」

斬!!

ヤード6世
「え・・・?」

ブシュウゥゥ・・・ドサッ


「このチキンは俺が食ってやる。安心して死ね。・・・おっと、肉に返り血がついてレアに
なってしまったな。まぁいいか・・・・。クックックッ・・・・」


「火星行きの宇宙船にて」

キカ
「アテンションプリーズ。本日は火星行き連絡シャトルをご利用していただき誠にありがとう
ございます。ただいまからランチのほうをお配りしてまいりますので、しばらくお待ち下さい」

ニャミ
「チャオ、キカさん。お勤めご苦労様」

キカ
「あら!ニャミちゃん。このシャトルに乗っていたのね」

ニャミ
「うん。ちょっと火星でロケ撮影の仕事があってね」

キカ
「そうなの。ニャミちゃんも頑張ってね。あ、そうそう、これランチです。ゆっくりと召し上がってね」

ニャミ
「ありがとう。うわ、ほんとに美味しそう。・・うん、このお肉最高だよ」

キカ
「でしょ?我が社のシャトル便が人気あるのも、機内食が美味しいってのもあるのよ」

ニャミ
「確かに。これだったら食事目当てで乗っちゃうかも」

キカ
「ふふっ、これも火星ネズミのおかげね」

ニャミ
「火星・・ネズミ?」

キカ
「ええ。火星は食料がほとんどないのよ。そう、まるで20世紀の敗戦後の日本みたいに。
だから僅かに生息している生き物が貴重な食料源になるの。火星ネズミはその筆頭よ。
私もこの会社に入ったときは研修で火星に行ってネズミを食べさせられたわ。だから
一時期はネズミが見るのも嫌だった。でも今は平気。だって上手く調理されるように
なってとても美味しくなったんですもの。他にも火星ミミズや火星ヘビなど、ここの機内食は
全て火星の動物や虫を調理しているわ」

同僚
「ちょっと、キカ。駄目よ、当社の企業秘密を喋っちゃ。ほら、ご覧なさい。お客様、みんな
白目剥いて泡吹いてるじゃない」

キカ
「あー!いっけない。私ったら・・・・」


「ローリー VS KK」

ローリー
「KK!あなたスナイパーでしょ?じゃあ拳銃の心得もあるわよね。お願い、あたしと
勝負して!」

KK
「は?確かに俺は短銃もお手の物だが。一体どういう事だ?」

ローリー
「私は一流のガンマンになりたいの!だからプロのあなたと手合わせしたいのよ」

KK
「・・やめときな。嬢ちゃんにはまだまだ早い」

ローリー
「子供扱いしないでよ!これでもあたしは地元の牧場じゃちょっとは有名なガンマンなんだからね!」

KK
「(しょうがねぇな・・)わかった、わかった。相手してやるよ」

ローリー
「ほんとに?」

KK
「ああ」

ローリー
「よし!じゃあ早撃ちで勝負よ。お互い背を向けて10歩あるいて振り向きざまに撃つ。いいわね?」

KK
「オッケーオッケー(適当に手加減してやるか・・)」

ローリー
「じゃあ行くわよ!」

KK
「ああ。1・・2・・さ」

バキューン!!

KK
「・・・へ?」

ドサッ

ローリー
「フフフ・・・。敵に背を見せた時点であなたの負けよ。そんな甘っちょろい性格でよく今まで裏の世界で
生きてきたわね。そんなんじゃ、どうせこれから先、長く生きていけないわ。だからあたしが殺して
あげる・・・。ふふふふ」

ドクドクドク・・・・

KK
「ま、まじッスか・・・・?」(ガクッ)


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