「ラブコメ・リエちゃん」
マリー
「ねぇ、リエちゃん。素朴な質問なんだけど」
リエちゃん
「なに?マリーさん」
マリー
「あんた『2』になってベレー帽がなくなったけど、なんで?
スギくんとキャラかぶってるから?」
リエちゃん
「あはは。違うよ。あの帽子はスギくんにあげたの。スギくん
が今、被っている帽子、あれは私のなんだよ」
マリー
「え?そうだったの?」
リエちゃん
「あの帽子、実は私がつくったんだ。・・スギくんの事を想い
ながら縫ったの。いつか彼にあげられたらな、って」
マリー
「へぇ、そうなんだ。で、めでたくあげられた訳なんだ」
リエちゃん
「うん。最初は勇気が出なくて自分で被ってたんだけど・・」
マリー
「へぇ、そうなんだ。良かったわね」
リエちゃん
「でね、あの帽子。作ってる時に、いつかスギくんにあげれた
時の事を思って私の念がこもった髪の毛が数本混ぜてあるんだ」
マリー
「へぇ、そうなん・・えっ!?」
リエちゃん
「おかげで今、スギくんは私の言う事、なんでも聞いて
くれるの☆ 例えば私が今、スギくんとデートしたい、って
思った時、こうやって念じると・・えいっ」
スギくん
「オヨビデスカ。リエサマ」
ぎゅううううううう。(帽子がスギくんの頭を締める音)
マリー
「・・あ、ああ・・・」
リエちゃん
「ねぇ、スギくん。これからデートしに行こ☆」
スギくん
「ハイ。リエサマ」
リエちゃん
「それじゃ、マリーさん。私達、これからデートに行きます☆
スギくん、とりあえず渋谷のタワーレコードに行こっ」
スギくん
「ハイ。リエサマ」
マリー
「・・・・・・」
ジュディ
「あ、マリーじゃない。そんな所に突っ立って、何してるの?」
マリー
「・・・・」
ジュディ
「・・マリー?わつ!顔が真っ青じゃない!どうしたの!?
それに全身が震えているし!マリー!マリー!!」
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